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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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毎年恒例のストックホルム市内の事例を
半日かけて見て回る自転車ツアーがありました。
今年も晴れて暑くなり、ガッツリなスタディトリップ。

 

まずはGarnisonenと呼ばれるビルの屋上庭園。
これはうちの会社がやったもの。
ウッドデッキを全面に使い、その一部のような
感じでベンチ、花壇になっています。
植栽計画にも力を入れていて、ワサワサと
この時期は元気に生えていました。
ちょうどお昼時だったので、人がたくさん。
使われている空間はやっぱりいいな。

 

次に向かったのはMonika Zetterlunds parkという
小さなポケットパークのような場所。
Monika Zetterlundというのはスウェーデンで
有名な歌手。ということでこのベンチに
座ると、何とその歌がどこからともなく流れてくる。
初めはいいけど、途中からちょっとうるさいような…。
でも街中にこういうちょっとした空間は必要。



ここはSven-Harrys konstmuseumと言う
Vasaparkenに面したミュージアム。
知らなかったのですが、ミュージアムの
外回り、この階段、スロープの設計は
うちの会社が手がけたそうです。

 

到着したのはまだ工事中の現場。
広場の舗装と歩道はもうできた
ということだったので、見せてもらうことに。
建設現場というのはやっぱ面白い。
そして、この石の並べ方、スウェーデンに
したらすごく丁寧でちょっと驚きました。
やればできるんじゃん、みたいに思ってしまった。
完成が楽しみです。と言っても何年先なのか…。

 

そして最後に到着したのが
Hornsbergエリア。最近開発がガシガシ進んでいます。

  

ここの水辺の空間は、本当に最近できたもの。
この日は晴れていたし、たくさんの人。
太陽が当たって、日光浴のスペースがあり、
湖があって、写真の様なウッドデッキがあって
シャワーまであれば、それは夏、大人気間違いなし。
ただ、細かなデザインで言えば、
最近流行りのコールテン鋼がちょっと
しつこい気がしたし、真ん中にあった
不思議な丸い空間の意味がよくわからなかった。



でも、まぁ、とにかくたくさんの人!

他にも広場や子どもの遊び場もこのエリアには
あるのですが、まだ工事中だったり
ちょっといまいちだったり、でした。

 

最後の解散場所はKristinebergs strandpark。
植栽をメインにした休憩エリアと
子どもの遊び場を分けてデザインされていました。
この植栽、石が置いてあったりして
何か、日本っぽいね~という話に。
花が少なく石があると日本っぽくなるのかな。
そして公園の中にある子ども用プールも
子どもたちで溢れていました。

暑い夏の日は貴重だから、平日の昼間なのに
どこからともなく人が外に溢れだしていました。
それにしても、毎年毎年新しいプロジェクトが
こんなにあるというのはすごいなぁ。



 


ここはストックホルム中央駅のすぐ近く、
線路沿いの新しい開発と同時に行われた、
現存する広場の改修工事で2009年に
完成した広場です。その完成した年に
スウェーデンのランドスケープ内で
毎年行われるシエナプライスを受賞。

もともとはメーデーなんかに労働者が
デモを行ったりした場所らしいです。
その時の面影も少し残っています。

 

広場は重要な道が交差する場所に
位置しているために、歩行者の
導線が特に注意してデザインされている感じ。
そして確かに多くの人が常に行き来していました。

 


それと植栽計画にも力を入れているか
歩道に溢れんばかりの植栽。きれい。
花壇に日本みたいにポットから植え替えた
みたいなのではなく、多年草をうまくりようして
自然な、イキイキした感じなのがすごくいい。


ちなみに、最後の写真の奥に見える
大量の人は、対角にある広場に設置された
サッカー応援の為のスクリーンに集まる人々。
今年は4年に1度のユーロカップが開催される年。
スウェーデンはあっけなく負けてしまいましたが
今、決勝戦が行われています。
ユーロ、今は経済危機等でいろいろあるけど
スポーツは無関係に戦えていていいな、
と関係ない事を思いながら見ていました。
スペインもイタリアもガンバレ~。


 


先週の木曜日、会社の近くソーデルマルムに
新しい子どもの遊び場ができました。
Per Anders Fogelströmという絵本作家が書いた
Mina drömmars stadと言う絵本がもとに
なっています。スウェーデン人ならみんな知ってるらしい。
そして木曜日に公園のオープニングパーティ
なるものがあり、仕事の合間に行ってきました。


  

何って、まぁ、人、子どもが多すぎて
公園自体はよくわからなかったのですが
とーっても可愛い遊具やお家や仕掛けが
いたるところにあって、その通り絵本の中みたい!

そしてこのオープニングセレモニーも
作家さんが来たり、市の人が来たり
ピエロが来たりとすごい賑わいでした。
また少し落ち着いた頃に行ってみたいと思います。


またしても仕事の話ですが、先週の金曜日に
仕事の時間内で、講習会に行ってきました。
Piet Oudolfというオランダのガーデンデザイナーが
ストックホルム郊外のSkarholmenでの
住宅地リノベーション計画の一環で中庭の
植栽計画に関わり、それが先週完成し
そのお披露目&レクチャーがありました。
最近話題のニューヨークにできた、ハイラインの
植栽計画にも関わったそうな、有名な方。
どんなものかと思ったけど、予想以上にキレイでした。


 

全容はこんな感じで住宅地の中のセミパブリックな空間。
写真にいるのは集まったランドスケープアーキテクトたち。多い。



  

私は全体のデザインよりも何と言っても、個々の植物の組み合わせが
センスを感じて、すごい!っと思いました。たとえば…
同じような嵩だけど、色や葉の質感が違うものを持ってきたり
色のないものの中に、紅一点的に映える色の花を持ってきたり、
透けるグラス系の後ろにしっかりボリュームのある花を持ってきたり・・・


  

中央のベンチのある人の集まる場所の近くには色ものを多く
水盤の周りには高さのあるものも。

  


植栽のすき間にウッドチップを敷き、歩けるスペースを残し
人に空間を体験をさせるのも大切だと言っていました。
日陰には日陰なりの色彩感覚があります。
そして空間毎に色のテーマが違ったり。すごい。



同僚は狭い空間にちょっとやり過ぎ、とか
彼の作品はどれも似たり寄ったりで、新鮮味に欠けるとか
言っていましたが、私は植物をこういう風に
イメージしてデザインできるなんてすごいなーとただ感心。
スウェーデン人、いや、西洋人は学生の頃から
否定的に物事を考える訓練をされていて
意見を求めれられた時に、批判が出てくることが多いです。
日本人はあまりそういう訓練をしていないせいか、
肯定的に物事を受け入れようとしてしまう癖があります。
いいのか悪いのかはわかりませんが。

とにかく、刺激を受けた一日でした。
仕事が始まったら、やっぱり慌ただしく毎日が過ぎて行きます。
と言っても、仕事自体はあまり忙しくないのだけど…。



でも先週の木曜日にまた会社でスタディトリップがあり
Gävle という北へ電車で1時間半くらいの街へ行ってきました。
ここのメイン広場のコンペを、昔、うちの会社が取ることができ
今年の春先にオープンしたとこなのでした。
市のメイン広場ということもあり大きな仕事だったようです。


 

広場は思っていたよりも広く、全面をお店に囲まれ
街の本当に中心部に位置してありました。だから人の動きが
自由なこと、と同時にオープンマーケットがあって
カフェがあって、座れる場所、休める場所が必要。
そしてちょっとした子どもの遊べる空間、噴水みたいに
動きのあるもの、フラワーポットのように見て楽しめるもの、
全てが必要とされ、うまく配置されていると思いました。



 

噴水のプログラムを同僚が苦労しながら考えていたのを思い出す。
リズム、動きがあって、中に入ったり出たり、この日も
子どもが近寄って来て、遊んでいる様子が度々見られました。
いや、子どもだけじゃなく、うちの同僚も遊んでたけど…



 

広場に面する通りのデザインも一緒にやったようで、
これはパリの通りをイメージしてデザインしたと言っていました。
確かにスウェーデンっぽくない雰囲気。
でもこういう白砂で光が強く感じられる南な雰囲気
スウェーデン人は好きな気がします。この日もベンチは大人気。



  

しばらくしたら急に雨が降り、fikaしているうちに止みました。
雨でぬれた舗装面はまた味があってキレイでした。
表面の加工の違いが濡れると分かりやすい!
私含め同僚もこの雨上がりの雰囲気に興奮気味…。
職業病です、はい。


午後からの移動で慌ただしい小旅行と言う感じだったけど
こういうところに連れて行ってもらえるのは嬉しい。
勉強になります。今年は海外への社員旅行もまたあるから
精神的には疲れるけど、がっつり見てきたいと思います。

あっという間に、夏休みがずいぶんと昔のことの様に感じるなー。


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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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