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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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二日目は、朝から自転車ツアーです。
でも確かにベルリンは平地が多いので歩くより
自転車の方が楽だったかもしれません。
お天気がよかったのも何より。


まず初めに着いたのが、壁の跡をグラフィックの
キャンパスとして使用しているEast side parkという場所。
数メートルに及んでグラフィックが続いているのは圧巻。
自転車で脇を通り抜けたけど、終わりに着くまで
しばらく時間がかかりました。迫力、見ごたえあり。

 




次に向かったのは以前は東と西の境目に位置し、堀に囲まれた島を
統一後、公園としてデザインしなおした場所。
細長い特徴的な地形の中に遊び場が盛沢山。
スケボー用のぼこぼこしたエリア(写真左)や
虫をモチーフにした砂場(真ん中)球技スペースも各種あり
いろんな遊びができそうな、面白い場所でした。


  



目的地に向かう途中に通過したのが、飛行場跡地。
これから公園としてデザインされるらしい場所を
すでに開放していました。さすが元飛行場で、広い!
ここを自転車で爆走するのは気持ちがよかったです。
滑走路を自転車で走るなんて…本当、飛んで行けそうな気分。
それにしてもこんなにだだっ広いスペースが
中心地の近くに残っているなんて、驚きました。

 




次は元車両基地が緑地確保のためのバードウォッチング公園へと
デザインされなおした場所。ここは今回の旅行の中で
一番感動した場所です。このような今は使われなくなった場所を
住宅や商業目的ではなく、あまりお金にはならない、緑地として
開発しなおそうとしたというのもすごい。そして後々、
人の手によって作られたにしては、とても豊かな緑地。


 


さりげなく、でも各所に車両基地だった面影を残し
でも今は自然、緑の方が優位に立っている。不思議な空間。
人類が滅びることになったら、数年後、こんな感じになるのかな
なんて考えてしまいました。やっぱり自然の力はすごい。
ベルリンにいるのを忘れてしまいそうな空間でした。

  





他にもこまごまとしたプロジェクトを見て回りました。
ベルリンは大きい都市だけあって、見るものもたくさん。
でもやっぱり、この街は歴史から逃れることはできなくて
何をみても、壁のこと、戦争の事を考えさせられる気がしました。
スウェーデンでは感じられないもの。勉強になりました。


研修旅行は日曜日まで続くのですが、この後、
私は夜行バスに乗ってポーランドへ
友だちの結婚式に出席するために向かうのでした。。。
すでに旅行から一カ月程経ちそうですが…
水曜日の仕事後に飛行機に乗り、ベルリンへ。
初日の午前中はフリーだったので
私は一人でいくつかプロジェクトを見に行きました。

まずはInvalidenpark。

 

ここは東と西が統一されて
初めての共通の広場として再デザインされた場所らしいです。
とりあえず、ベルリンのランドスケープは
壁を意識せずにはいられない、と言う感じ。
ストックホルムにいると、そういった歴史を
思い出させるようなものはほとんどなく
(しばらく戦争していないため)考えさせられます。
これも、そういう意図があるのかな、と。

午後は自転車を借りて、みんなでガイド付きの
ベルリン市内観光。歴史的な場所を中心に
ランドスケープ見学もちょこちょこ入ってきます。

  

ガイドツアーは一般向けのために歴史的な場所が中心。
これは壁の跡。と、壁が立っていた場所を示す舗装。
この壁跡の舗装はベルリン市内を巡っています。
自転車で走っていると、急に現れたりして。
これが舗装だけじゃなく、壁だったらどれ程の威圧感か…。
でも、いいデザインだと思いました。


 

これは前々から写真を見て行きたいと思っていた広場。
この巨大シーソー、昔は使われていたみたいだけど
今は問題があったのが使用禁止。固定されていました。
そして写真で見た時よりも、いまいちな感じ。残念。


  

その近くにあるのが噂のソニーセンター。
ベルリンに来たら、ここは外せないという場所でしょう。
久々にこういう固い感じのデザインに触れた気がしました。
都会に来たなーと。ちょっと冷たい印象。


 


そして最後に訪れたのがとてもマイナーなオフィスの中の
セミパブリックな空間。このビルの使用者がタバコ休憩で
出てくると言う場所かな。でも塗ってあるだけだけど
高級感があって、特別な空間を作っていて、おもしろかった。
そして、思い思いに動く同僚たち・・・。




夜は暗くなってから、ユダヤ人への追悼記念碑のホロコーストへ。
さすがに、人気があまりなく怖かったです。でもだから
いろんなものを感じてしまう気がしました。何か書いてあるわけ
でもないけど、訴えるものが大きい、そんな感じ。
でも奥にはいかず、すぐにホテルに引き返しました。

一日目からしてかなり詰まった日程です。
二日目はさらに朝から夜まで自転車ツアー。
がっつり見てきましたよ。

長ーかった旅行後の一週間が終わりました。
自分の時間が持てる週末ってステキ。
こういう時間が絶対必要だと感じました。
前の投稿ではだいぶマイナスに書いてしまったけど
今回の旅行で見たものはだいぶおもしろかったです。

その一部を紹介。


Frederiksberg にあるランドスケープ。
 

大学校舎が連立する場所のオープンスペースと
それをつなぐプロムナード。
ポコポコと穴があいていてそこに植栽。
このエリアを縦断するプロムナードがとてもキレイでした。


Matrikel 8



これはスケートボードのための公園。
最近、コレ系の公園がこっちでは流行ってるみたい。
この白いコンクリートの凸凹をきっとスケボー&自転車で
走り回るんだと思う。そして真ん中にはバスケットコート。
アクティビティ重視、と言った感じ。


BaNanna Park
 


この公園は住宅街の真ん中にあるにもかかわらず
スケールが大きくて、カラフルで新しい感じがしました。
そしてここにもいろんなアクティビティが。
サッカーもちろん卓球台、クライミング、グリルもある。
そして大きな芝生とグミマットでできたバナナの築山?
写真のグラフティもなかなかです。インパクト大な公園。


SEB Bankのエントランスの自転車スロープ

 


写真だと伝わりにくいのだけど、今まで見たことないような
自転車用スロープ。自転車に乗ったまま上まで行けて
上には屋上緑化された公園があります。
屋上の公園はあんまり大したことなかったけど
このスロープはものすごくきれいでした。
でもこのスロープを考えるのはすごく想像力が必要そう。
こういう3Dで図形を想像するの私は苦手だ…。


Prags Boulevard



ここは住宅地の中の歩道のデザイン。
簡単にいえばアスファルトに線を書いただけで
お金のかからない方法なんだけど、同じストリートファーニチャーを
使って同じテイストを保つことで、空間が繋がってるのがわかって
自転車で走り抜けるのがちょっと楽しかった。



Kastrup Sobad
  


最後に到達したのはマルメと国境をまたぐ橋が見える海岸線。
そこに最近できたのが、このウッドデッキ。
夏になったら水着の人でいっぱいになるのだろう
というのが容易に想像できる場所。
水に飛び込んで、そのあと日光浴して、みたいな。
ただのデッキはよくみるけど、こういうのは新しいかったです。


他にももっとたくさんの場所を自転車で回りました。
マルメでの自転車旅行はまた今度。



最終日です!
この日も朝からバスに乗って出発。

MEFJELL

 


ここはアートプロジェクトっぽかったです。
この石、そんなに大きくないかと思いきや
中の空洞はちょうど私と同じくらいの大きさ。
ここは高木は育たない標高の高い場所。
周囲には草地と山が広がるだけ。
死後の世界の一歩手前みたいな
ちょっと不気味な不思議な場所でした。


NEDRE OSCARSHAUG

 


ここもアイディアが良かったです。
このガラスを回して名前の書いてある場所に合わせると
その対角線上に見える山と重なって、名前がわかる
という仕組みになってます。説明がうまくできないけど。
大自然の中にこれがポツンと立ってるだけ。
景色の邪魔にもならなしオシャレでした。


STEGASTEIN

 

ここが最終地で私が一番楽しみにしてた場所。
予想通り、すごかった。ガラス一枚隔てて崖。
しかもそのガラスが少し外側に傾いてるから
安全だとわかってるはずなんだけど、近づくとすごく怖い。
でもそこから見下ろす景色は絶景でした。




それから突然、締切の迫っているプロジェクトの話になり
天気もいいし場所もいいからここで話し合おうということに。
プランを取り出し、それぞれ意見を言い合う。
こんなところでと言う感じだったけど、こんな場所だからこそ
みんな楽しそうにディスカッションしてました。


長いと思った旅行はあっという間に終わって
でもランドスケープの話だけじゃなく、
スウェーデン人のこととか、みんなのこととか
いろいろ学べる旅行でした。充実の5日間でした!



TROLLSTIGPLATAET

 

ここはまだ工事中のプロジェクト。
レストランなんかも近くに建てられるそう。
この展望台はすぐ下を流れる川を間近に見られます。
雨も降っててすごい迫力。雨に濡れた感じがきれいでした。


GUDBRANDSJUVET

 


ここも川の濁流を真上から眺められます。
木々の合間を縫ってクネクネ、ギザギザと
足場がデザインされてました。いろんな角度から
川を見下ろせるのも迫力満点!


ORNESVINGEN

 


ここからは壮大なフィヨルドが見下ろせます。
水の流れを使ってあえて自然の中に人工的な滝を作るのは
ちょっと不思議な気もしたけど良かったです。
水の落ちる感じがきれいでした。
そしてこの透明な地図は実際の風景と重なって
その説明をしてくれてます。これはいいアイディア!



FLYDALSJUVET


 


ここはつまりはただのトイレなんだけど、デザインが可愛かった。
日本の休憩所のトイレもこういう感じになったら
もっとドライブが楽しくなるんじゃないかなぁ。


LIASAND

IMGP2521.JPG 

この日の最終地点。森の中にベンチとかが点在してて
近くに川も流れていて、楽しくなる場所でした。
ベンチもいろんな形をしてたり、ちょっとした
インフォメーションがあったり。
写真に写ってるアヒルみたいなベンチ、何か良かったです。
そしてみんなやっぱりはしゃいでました。


一日バスに乗ってただけの日でしたが、
夜にはとっても疲れてました。
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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