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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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論文に関係してストックホルムについて調べています。
論文がストックホルムを知らない人に読まれることも考えて
まずはストックホルムの一般的な説明を入れたら?
と、アドバイスをもらったのでそうすることにしました。
せっかくなのでまずは日本語で書いて、ここで紹介します☆


 

ストックホルムと聞いてまず思い浮かべるのは
水と緑に囲まれた美しい都市って感じではないでしょうか。
Mälaren湖とバルト海が出会う場所に位置し、
大小さまざまな島によって形成されています。
国定公園に指定されているHagaparken、Djurgåden、
多くの緑地が都心部の近くに残され、
都市が緑に包まれているような構造になっています。
そしてストックホルマーは緑が多いことを誇りに思い
自然の中で時間を過ごすことを大切にしています。



ストックホルムはそれぞれ特徴の違ったエリアに分られます。


  

まずは中央駅から東にSergels Torg を含む中心エリア。
ここは1960年代の再開発によって近代化が進み、
ストックホルムの中でもモダンな建築が多く見られる場所。
エリアの西、Kungsholmenにあるレンガ造りの建築が美しい市庁舎、
一年中オープンマーケットが開かれるHötorget、
地下鉄中央駅を出てすぐ、床のパターンが象徴的なSergels Torg 、
多くの買い物客で常に賑わうDrottninggatan、Kungsgatan
がここに位置しています。それと同時に銀行や行政機関も
ここに集中し、経済、政治の中心とも言えます。



 

中心から東に広がるのはÖstermalm エリア。
ここはÖstermalmstorgや Stureplan、Biblioteksgatan
といった高級な店の連なる区域と閑静な住宅街からなっています。
古い建築が残っていて、Djurgådenに続く水辺の遊歩道が
特にきれいで全体的に高級な雰囲気の漂う地区です。



 

中心から南に位置する小さな島が、古くからの街並みが
今でもキレイに保全されている旧市街地Gamla Stan。
このエリアには王宮もあり、常に観光客でにぎわっています。
狭く込み入った路地や小さなショップ、カフェそして教会が
他のエリアとは全く異なる雰囲気を作り出しています。



  

さらに南に進むと大きな島Södermalmエリアに到着。
この島は5か所にかかっている橋によってのみ他のエリア
繋がっています。島全体が高台になっていて、
ここからガムラスタン、本島を見下ろすことができます。
このエリアを南北に縦断するGötgartanを中心に
下町の雰囲気があり、個性的なカフェやレストラン、
ショップがあり街歩きをするのには最適。
エリアの南にはGlobenと呼ばれる半球の特徴的なアリーナがあり、
ストックホルムの南端を示しています。


今回、私の論文では中心エリアに焦点を絞ります。
ストックホルムを知っている人には全て当たり前のことかな。
でもこれを読んでストックホルムに来たくなった人、
ぜひ遊びに来て下さいな♪♪
前回の続き。


 
    
スウェーデンの公園のもう一つの特徴に文化的価値の高い彫刻が
配置されていたり屋外劇場があったりするところが多い
というのがあります。これもこのfunctionalismの時期に
考えだされたようです。これはスウェーデンの平等、民主主義精神から
くるのですが、すべての人が文化に平等に触れる機会を
持つことができるようにと言う意味があるらしいです。
ストックホルムの劇場はいまだに夏になると無料で
歌、演劇、サーカスのようなものをやっていて賑わっています。
私も違う場所だったけど行ったことがあります。


 

それと住宅地の近くにあるということから子どもの遊び場も
付随していることが多いです。写真の手前の円形は夏になると
子ども用のプールになります。湖で泳ぐにはまだ小さい子は
きっとここで遊ぶのでしょう。

さらにこの芝生も、お年寄りから若者、小さい子どもが
同時にそれぞれの時間を過ごすことができるようにという理由から
これだけの広さが保たれています。これだけ広ければ衝突する
こともないのだろうという配慮。こういったさまざまな機能を
備えているからfunctionalism、機能主義となるそうです。


最近、本を読んで、今まで自分がスウェーデンのランドスケープに
対して感じていたことが、そうなるように意識して作られていた
と知って、とても納得がいきました。
そして今さらだけど、勉強するって大切だなとも。
まだまだ行かなければいけない場所はたくさんあるので、
また報告します。晴れの日が続いてくれればいいのだけど。
今回は論文で調べていることを少しまじめに報告したいと思います。
スウェーデンのランドスケープについて。


今でもスウェーデンのランドスケープはfunctionalism
(日本語だと機能主義)が流行った時に作られたものに
強く影響されています。これはランドスケープだけではなく、
他のデザインにも言えること。シンプルだけど機能的で、
使用されることを目的に作られているというのは
スウェーデンデザインの特徴の一つだと思います。

ランドスケープでこのfunctionalismが流行り出したのは
1930年代の話。それまではいわゆるヨーロッパの伝統的な
フランス式庭園とか、イギリス式の庭園が主流だったよう。
でもこれに反発して、もっと地域に根差し、現存する自然を生かし、
そこの需要にあった公園、緑地が考えだされていったのが
この流れの始まりでした。

その時に作られ、最高傑作だと今でも言われ、
多くのストックホルムの人々に利用され、好まれているのが
Norr Malarstrand と呼ばれるクングスホルメン地区の
湖沿いの遊歩道とそれに繋がる公園です。
今日はそこに行ってきました。


 

スウェーデンのランドスケープアーキテクチャーの特徴
と言われて思いつくのはとても“自然”であるということ。
私が日本で習ったような、形、デザインにこだわるのではなく、
より自然に近づくことが最も重要視されているように思います。
そしていかに利用者がその自然の恵みを享受できるかが
空間をデザインする上で最も重要な気がします。
写真のように湖に突き出たデッキはスウェーデンで
よく見られるデザインの要素。そして夏はよく利用されています。
そうなると、植物の配置とか、ディテイルのデザインとか、
視線操作とかそんなことはどうでもいいんです。
いかにたくさん太陽の光を浴びられるかがここでは大切なのです。


 


このNorr Malarstrandもまさにそういった場所でした。
そして久々の晴れということもあってか、気温は結構低かったのに
たくさんの人が散歩をしていました。これもスウェーデンでは
とても重要。家族と友だちと好きな人と太陽の下で
自然の中を散歩する、これが結局一番の時間の過ごし方のよう。
そしてそんな国民の中ではランドスケープもそうあるべきなんだ
と思います。だからこの遊歩道も大してデザインされていない
ように見えるけど、自然に人々が利用できるように考えられて、
デザインされているのです。

でも確かに歩いているとどんどん変わる湖の景色と
自然の中にいるような雰囲気はとても気持ちがいいっ!


文章が長くなったので続きは次のぺージへ。
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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