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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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今回は論文で調べていることを少しまじめに報告したいと思います。
スウェーデンのランドスケープについて。


今でもスウェーデンのランドスケープはfunctionalism
(日本語だと機能主義)が流行った時に作られたものに
強く影響されています。これはランドスケープだけではなく、
他のデザインにも言えること。シンプルだけど機能的で、
使用されることを目的に作られているというのは
スウェーデンデザインの特徴の一つだと思います。

ランドスケープでこのfunctionalismが流行り出したのは
1930年代の話。それまではいわゆるヨーロッパの伝統的な
フランス式庭園とか、イギリス式の庭園が主流だったよう。
でもこれに反発して、もっと地域に根差し、現存する自然を生かし、
そこの需要にあった公園、緑地が考えだされていったのが
この流れの始まりでした。

その時に作られ、最高傑作だと今でも言われ、
多くのストックホルムの人々に利用され、好まれているのが
Norr Malarstrand と呼ばれるクングスホルメン地区の
湖沿いの遊歩道とそれに繋がる公園です。
今日はそこに行ってきました。


 

スウェーデンのランドスケープアーキテクチャーの特徴
と言われて思いつくのはとても“自然”であるということ。
私が日本で習ったような、形、デザインにこだわるのではなく、
より自然に近づくことが最も重要視されているように思います。
そしていかに利用者がその自然の恵みを享受できるかが
空間をデザインする上で最も重要な気がします。
写真のように湖に突き出たデッキはスウェーデンで
よく見られるデザインの要素。そして夏はよく利用されています。
そうなると、植物の配置とか、ディテイルのデザインとか、
視線操作とかそんなことはどうでもいいんです。
いかにたくさん太陽の光を浴びられるかがここでは大切なのです。


 


このNorr Malarstrandもまさにそういった場所でした。
そして久々の晴れということもあってか、気温は結構低かったのに
たくさんの人が散歩をしていました。これもスウェーデンでは
とても重要。家族と友だちと好きな人と太陽の下で
自然の中を散歩する、これが結局一番の時間の過ごし方のよう。
そしてそんな国民の中ではランドスケープもそうあるべきなんだ
と思います。だからこの遊歩道も大してデザインされていない
ように見えるけど、自然に人々が利用できるように考えられて、
デザインされているのです。

でも確かに歩いているとどんどん変わる湖の景色と
自然の中にいるような雰囲気はとても気持ちがいいっ!


文章が長くなったので続きは次のぺージへ。
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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