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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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毎月11日になると、あれから何カ月…と言われるようになりました。
そして今日で半年。あっという間、結局ほとんど変わっていない
そう思ってしまいます。被災地のことも、自分のことも。
あの時、自分の中では、考え方感じ方、価値観とか大事なものとか
そういうものは変わってしまいました。それは今も同じ。
こんな遠くにいながらも、直接的な被害がなかったにしても
もし地震が起こってなかったら…と考えてしまうから、
被災地に住んでいる方は、どんな気持ちなんだろう。
ずうずうしくも、まだ自分にできることはあるのではないか
と思ってしまうし、何かしなければとも思ってしまう。


その一方で、先日、よーやく2年間のビザが下りて
今まで手に入れたかったもの、手に入れるのに苦労していたもの
正社員雇用、住む場所、ビザ、が手に入ってしまった…。
なのに100%喜べないのはなんでだろう。贅沢なのかな。
そして将来に対する選択権は自分自身にゆだねられました。


いなくなったら寂しいと言ってくれる人がいて
戻って来てくれたら嬉しいと言ってくれる人がいて。
自分で決めなきゃ。あぁー…どうすっぺ…なぁー






書く前から宣言して謝っておきます。
愚痴ってばかりでごめんなさい・・・。
でも、言わずにはいられないし
今後誰かの参考になれば・・・。


本来ならば、喜ぶべきことなのですが、
よーやくビザが下りました。6月末で切れ2カ月ちょい
申請してから4カ月弱。長かったよー・・・
今日まで3回メールをして2回電話をして
会社のボスにも1度電話をしてもらっていました。

さすがにと思い、今朝一番で移民局へ。
始まる前に行ったおかげでそこまで待つことなく
入口の受付のような人に話すことができ
私のビザの担当者の名前、電話、メアドを聞きました。
この時、受付の人が調べたとこによると
まだビザの決定は下されていません。

とりあえず、会社へ。担当者に電話をしてみるも
繋がらず、会社のパソコンからメールを送りました。
そしたら、そのすぐ後に別のアドレスへメールが
届き、まだ下りていませんとの内容…。
でも差出人の名前が担当者ではなかったから
これは前回のメールに対する返事だと判明。

その後、仕事を少しして、ランチを終えて、
またメールをチェックすると、すでに返事が!
「もうビザ出てますよ、移民局へ取りに行って下さい」
と、あっさりとした内容…。しばし、理解不能。
さっき、行ったのは、どこ?何?どうして?

信用できなかったので、担当者に電話してみるも
またしても繋がらず、これはもう行くしかないと
午後にまた移民局へ。今日二度目。
待つことしばらく、すんなりと事が運んで
写真撮影、指紋の登録が行われました。
ここで、今年から新しい方法になり
今までのパスポートにステッカータイプではなく
7日以内に別途にカードが送られてくるということが発覚。
スウェーデンの郵送ほど信用できないものはなく
7日以内というのも信用度0なので
事情を説明して、証明書の様なものをプリントアウト
してもらいました。これで来週の旅行は安心。。。

それにしても、何なのコレは…と考えると
腹が立ち、喜びよりも怒りがこみ上げてきました。
メールして数時間で出せるものを、何で今まで
出さずにいたのか。そしてこの軽いメール。
そっちにしたら大量の書類の中の一枚の紙切れ
かもしれないけど、こっちにしたら、人生を
左右するかもしれない重要書類なのに。
もう少し、自分の仕事に責任を持ってやってほしい。
年間5週間の有休があると自慢するのもいいけど
やらなきゃいけない仕事はちゃんとしてほしいです。
私の今日一日を返して…。全くの無駄な日。。。
会社でもだいぶ不機嫌だったし、みんなにも心配かけたし。
はぁ。でも旅行に間に合ってくれたのはよかった。

ちなみに移民局のHP上に最近できた
番号を入力するとビザが下りたかどうかわかる
という画期的なシステム上には、まだビザが下りて
いませんと表示されます…使えない…。

もしもビザ待ちの方がいたら、移民局へ
直接行くことをお勧めします。
毎日大量の移民が来て、大変なのかもしれないけど
でも、もう少し効率的に事が進まないものなのか…。






ストックホルムはもう秋の気配が漂っています。
日ももうだいぶ短くなってきたし、朝は寒い。
私も秋用のジャケットを出して、首に何か巻いて
温かくして、出勤・・・していたはずなのに
またしても季節の変わり目にやられ風邪気味。。。
どうもうまくこの気温の変化についていけない。


時間はあっという間に過ぎ、季節は巡り
夏休みが明け、いつの間にかスウェーデン滞在も5年目。
勉強してた時間よりも働いている時間の方が
長くなった、ということで、大学時代の同級生よりも
今の同僚の方が一緒にいる時間が長いということ。
前よりは仲良くなってきているし、日本語浸透率も
だいぶ高くなって来ている気がする!


今週の火曜日からインターン生が入りました。
大学の授業の一環で、必須なのだそうです。
期間は2カ月程。どのくらい、何ができるのか
まだ全然わからないのだけど、とりあえず
休憩時間等に同僚の話にはちゃんとついていけてる。
いや、もう大学生なんだし、当たり前なことなんだけど
それだけで、私よりスゴイ気がしてしまう…。

でも今日、その子が見当たらなくて聞いてみたら
病欠…。初めて4日目なのに…。まぁ、体調が悪いのに
無理してくる必要はないのだけど、金曜日だし
後一日頑張れば休日じゃないと思ってしまうのは
日本人感覚を捨てられていないからなのでしょう…。
一週間、風邪気味だけど熱があるわけじゃないし
喉が痛くてだるいくらいだから、結局休まずに行った私。
私じゃなきゃできない仕事ではなかったけど、
仕事をしたいというこの気持ちは、間違っているのか…。
この疑問は、何年働いても消えない気がします。
文化の違いだなー。


またしても仕事の話ですが、先週の金曜日に
仕事の時間内で、講習会に行ってきました。
Piet Oudolfというオランダのガーデンデザイナーが
ストックホルム郊外のSkarholmenでの
住宅地リノベーション計画の一環で中庭の
植栽計画に関わり、それが先週完成し
そのお披露目&レクチャーがありました。
最近話題のニューヨークにできた、ハイラインの
植栽計画にも関わったそうな、有名な方。
どんなものかと思ったけど、予想以上にキレイでした。


 

全容はこんな感じで住宅地の中のセミパブリックな空間。
写真にいるのは集まったランドスケープアーキテクトたち。多い。



  

私は全体のデザインよりも何と言っても、個々の植物の組み合わせが
センスを感じて、すごい!っと思いました。たとえば…
同じような嵩だけど、色や葉の質感が違うものを持ってきたり
色のないものの中に、紅一点的に映える色の花を持ってきたり、
透けるグラス系の後ろにしっかりボリュームのある花を持ってきたり・・・


  

中央のベンチのある人の集まる場所の近くには色ものを多く
水盤の周りには高さのあるものも。

  


植栽のすき間にウッドチップを敷き、歩けるスペースを残し
人に空間を体験をさせるのも大切だと言っていました。
日陰には日陰なりの色彩感覚があります。
そして空間毎に色のテーマが違ったり。すごい。



同僚は狭い空間にちょっとやり過ぎ、とか
彼の作品はどれも似たり寄ったりで、新鮮味に欠けるとか
言っていましたが、私は植物をこういう風に
イメージしてデザインできるなんてすごいなーとただ感心。
スウェーデン人、いや、西洋人は学生の頃から
否定的に物事を考える訓練をされていて
意見を求めれられた時に、批判が出てくることが多いです。
日本人はあまりそういう訓練をしていないせいか、
肯定的に物事を受け入れようとしてしまう癖があります。
いいのか悪いのかはわかりませんが。

とにかく、刺激を受けた一日でした。
仕事が始まったら、やっぱり慌ただしく毎日が過ぎて行きます。
と言っても、仕事自体はあまり忙しくないのだけど…。



でも先週の木曜日にまた会社でスタディトリップがあり
Gävle という北へ電車で1時間半くらいの街へ行ってきました。
ここのメイン広場のコンペを、昔、うちの会社が取ることができ
今年の春先にオープンしたとこなのでした。
市のメイン広場ということもあり大きな仕事だったようです。


 

広場は思っていたよりも広く、全面をお店に囲まれ
街の本当に中心部に位置してありました。だから人の動きが
自由なこと、と同時にオープンマーケットがあって
カフェがあって、座れる場所、休める場所が必要。
そしてちょっとした子どもの遊べる空間、噴水みたいに
動きのあるもの、フラワーポットのように見て楽しめるもの、
全てが必要とされ、うまく配置されていると思いました。



 

噴水のプログラムを同僚が苦労しながら考えていたのを思い出す。
リズム、動きがあって、中に入ったり出たり、この日も
子どもが近寄って来て、遊んでいる様子が度々見られました。
いや、子どもだけじゃなく、うちの同僚も遊んでたけど…



 

広場に面する通りのデザインも一緒にやったようで、
これはパリの通りをイメージしてデザインしたと言っていました。
確かにスウェーデンっぽくない雰囲気。
でもこういう白砂で光が強く感じられる南な雰囲気
スウェーデン人は好きな気がします。この日もベンチは大人気。



  

しばらくしたら急に雨が降り、fikaしているうちに止みました。
雨でぬれた舗装面はまた味があってキレイでした。
表面の加工の違いが濡れると分かりやすい!
私含め同僚もこの雨上がりの雰囲気に興奮気味…。
職業病です、はい。


午後からの移動で慌ただしい小旅行と言う感じだったけど
こういうところに連れて行ってもらえるのは嬉しい。
勉強になります。今年は海外への社員旅行もまたあるから
精神的には疲れるけど、がっつり見てきたいと思います。

あっという間に、夏休みがずいぶんと昔のことの様に感じるなー。


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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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