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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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祈りを込めて、自分の気持ちを込めて、ひたすら鶴を折りました。
そして昨日、募金活動に参加して、その鶴を配りました。
何かしていないと気持ちが落ち着かないし、半分以上は自己満足のため。


今回の地震は、「日本で大地震が起きた」という事象ではなく
「日本を助けよう」という抽象的なものでもなく
家族、たくさんの友だち一人ひとりの顔と自分の行ったことのある
思い入れのある場所が目の前に現れる、具体的で感情的なもの。
連絡の取れる範囲で、みんなが無事であってくれたことは
本当に感謝しないといけないこと。そしてみんな頑張ってる。

昨日、家族、友だちと電話をすることができました。
電話の向こうは思ったよりも普通で、冗談を言って、笑って
今の状況に文句を言うでもなく、落ち込んでばかりもいられないし
いたって普通にしてようとしているのが分かりました。
でも会話の節々から漏れてくる不安とか恐れとかも伝わってきて
みんな頑張って、それなりに楽しくいよう
としているのだと言うのもわかりました。
そしてみんな口ぐちに「それでも私たちはましな方だから」って言うし。
「私たちは大丈夫だからあっこもそっちで頑張りな」と言ってくれる。


今回の地震で気がついたことは、自分がどれだけ
家族、友だち、帰れる場所というのに支えられていたかということ。
帰れる場所があるから、いつでも帰っておいでと言ってくれる
家族と友だちがいるから、ここで自由なことができていたということ。
それを失うかもしれないと思った時、私はここでは普通に
生きて行くことなんてできないと思いました。
失う前に気がついてよかった。


状況や置かれた立場が同じでも感情は人によって違う。
私は自分が思っていた以上に、家族、友だち、地元が大好きで
そこに対する感情があるのだと言うことに気がつきました。
だから、今、すごく辛いし悲しいし不安だし、もどかしい。
そして今回の地震で自分が思っていた以上に、
私自身がダメージを受けているよう。
みんな頑張っているから自分も頑張らなきゃと思っていたけど
まずは自分が悲しいこと辛いことをちゃんと認めて
全部出し切ってから、自分を立て直さないとダメだ
ということに気がつきました。
この地震は今まで経験のしたことのない規模のもの。
そしてそれは私個人にとっても同じだから。
みんなにできるからと言って、自分にできるとは限らない
ということを受け入れないと。


でも人は時間が経つと、いろんなことを忘れて行きます。
ましてや離れたスウェーデンにいたら、後一週間もしたら
このニュースはみんなの中で薄れていくと思う。
そんな中にいて、自分も同じように今強く思っていることを
薄れさせたくはないです。また何か起きた時に同じ思いはしたくない。


また私は引っ越しをしないといけないのだけど
日本に帰ることを念頭に置いて準備をしたいと思います。

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無題
今私もすごく似た心境だよ。
日本中で支援の輪は広がっているけれど、半年もすれば忘れられてしまうんではとか考えてしまう。(まあ東京は夏まで停電が続くかもだから意識はするのだろうけど)TVはいつのまにかいつものくだらないバラエティに戻り、救援物資がいまだ届かず寒さとうえで死にそうなところはうつらない。宮城は略奪も起きてる。治安が悪化してる。ふるさとのそんな現状にもうどうしたらよいか分からなくなる。政府のあまりの対応の悪さにクーデターが起きたほうがいいとか言う人もいる。

心は波打つけれど、今は波打つままに、これからの長期戦に備えようと思ってるよ。

PS
お母さんはしばらく松江にいることになったよ。来週帰国!
akiko 2011/03/20(Sun)23:50:58 edit
無題
こんにちわ、はじめまして。鳥取で大学生やってますTY といいます。日記楽しく読ませてもらってます。4月から鳥取で働き始めるので、お金がたまり次第スウェーデンに住みたいと考えています。そこで、日記の方でストックホルムの住宅事情は厳しいと書かれてたんですが、外国人が住むにはなにか条件が必要なのでしょうか?それと、家賃などの生活費は日本と比べてどうでしょうか?
日記の内容と関係のないコメントで申し訳ないです。お返事いただけると嬉しいです。
TY 2011/03/26(Sat)12:51:00 edit
無題
>akiko

そうだよね、地元を離れた身としては国内も国外も関係なく同じような思いがあるよね。私もいつまでも暗くなってても仕方ないし、考えていても仕方ないとは分かっているけどそれを切り離すこともうまくできないし。そしてやっぱり今週はうちの同僚はほとんど地震のことを話題にしなかったし。そんなもの。

私も長期戦になることを考えて、今、どうしようか考え始めています。どうしようか、ね!?

お母さんは松江に来た?ニュージーからさらに仙台じゃあ、気持ちも疲れちゃうし、あきこにもいい時間になりそうだね。


>TYさん
こんにちは。ストックホルムの住宅事情は厳しいですよ。外国人に対する条件とかではないけど、日本のように不動産屋があるわけではないし、登録制で、先に登録した人からアパートを借りる権利が与えられる、という感じです。私自身、来月から家が見つからず、友だちの家に居候させてもらうことになりました。生活費は暮らすとなれば日本とさほどかわらないのではないでしょうか。
何にせよ、外国に暮らすというのは大変です。来る前にいろいろと調べられてからの方がいいと思いますよ。
あっこ 2011/03/26(Sat)17:36:41 edit
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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