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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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ということで、1930年代の建築、都市計画が
Folkhemmetの政策に影響を受けたというのが
つまりはどういうことかと言うと・・・

■■■

この時期は仕事を求めて人が集まり
都心部では住宅不足が問題になってました。
これはとりわけ地方から出稼ぎに来た
賃金の安い労働階級の人々にとって深刻で、
既存の高価な住宅を手に入れる事はほぼ不可能。
そのような中、平等主義の考え方に基づいて
労働階級の人々にもアパートが手に入れられるように
ということが一つの大きな目標とされたようです。

それと同時に、現存する住環境の老朽化、
非衛生的、狭くて暗いという問題点も上がってきており、
住宅、さらにはデザインにおいても機能的であり、
衛生的であることが重要視されるようになりました。
つまり、どの部屋にも十分な日光が入るように
建物間の距離が考慮されるようになったり、
窓の位置や空調による新鮮な空気を
取り入れやすいように考えられたり、
緑地へのアクセスも確保されるように設計された。

 
(Fredhäll:住宅地の近くに同時期に公園も作られ、住人が簡単に利用できるように考えられていた)

以上のことを踏まえて
建物の特徴としてはエレベーター設置を避けるために、
最高でも3階建てのアパートが東西の方面に面して、
一定の間隔を確保しながら平行に建てられました。

 
(Telefonplan:エリア内に似たような建物が連立している)


また、経済的という観点からはこの時期に
立てられたアパートはそれ以前と比較すると
部屋の数も延べ面積も減り、さらに短時間に
効率的にアパートを建てることが要求され、
内装から建築自体も規格化されるようになった。

  
(Fredhäll:キッチン+リビングルーム+ベッドルームというそれまでの大家族向けから少人数向けの部屋割りが主流に)


1930年代に建てられたアパートは”funkis”と呼ばれ、
機能的、衛生的、そして経済的いうことが特徴。
その後、特徴のない画一化された建物が
批判の対象にはなったけれど、いまだに
この頃建てられた住宅地は、ちょっと
ノスタルジックな感じもあり、スウェーデン人には
比較的良い地域と認識されているようです。

私も一時期、Fredhällに住んでいた事が
ありました。地下鉄の駅も公園も緑地も
近くにあり、とても住みやすい地域でした。
でも夏になると最上階ということもあって
すごく暑くなったのと、冬は結構、
部屋の中が暗くなった記憶があります。
とはいっても、また住めるなら住みたい
アパートの一つだな。
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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