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夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
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この頃になると地下鉄の整備とともに
開発もどんどんと郊外の方へ広がって行きました。
この時に影響を受けたのが、イギリスで流行った
ネイバーフッド、またはコミュニティセンターと言う考え方。
これは、住宅団地の中に住民の集える公共空間、
つまりは図書館のような施設や広場、学校や
診療所等サービス、さらに日常に必要とされる
商業施設を一つの郊外住宅団地内に置くということ。
今までアパートの一階に配置されていた店を
広場の周りに集中させ、人の集まる空間を
作りだすという事も考えられていました。

 
(Årsta centrum designed by Tore and Erik Ahlsén)


初めて実際に設計されたのが1944年に建てられた
オーシュタセントラル。しかしセントラルが建てられたのが
実際の人々の生活圏内からずれていた事や、
すぐ近くに交通の要所とされるGlummarsplanがあった
ことなども理由になり、この考え方はあまり現実には
発展して行かなかったようです。今も広場は残っていますが。


それが更に発展したのがABC-samhällerという考え方。
A=arbete(work) B=bostader(live) C=centrum(Cneter)、
つまり、仕事場と住居そして公共施設を一つの
郊外団地内に作るというもの。そして郊外の
ベッドタウン的構造を変え、通勤による移動距離を短くし、
効率的な都市計画を作りだすのが理想でした。

 
(Vällingby centrum 商業施設が集まる地下鉄駅周辺
奥に見えるのが住宅群)


ストックホルム郊外ではこの時代はVällingbyが
唯一の事例と言われています。
しかし、仕事をこの地域で得ても、同時に住居を
確保するというのは当時難しく、結局は他の地域に
住む人がここにきて仕事をし、地域内に住む人は
市内へと通勤する事の方が多くなってしまいました。
その後、ストックホルム郊外として開発されたのは
Farstaと呼ばれる場所でしたが、この時にはすでに
仕事場を抜いたBC samhällerの考えに基づいて
計画され、企業をうまく誘致することはできなかった
と言われています。


(Vällingby centrum K-fem
2008年にオープンした新しいショッピングモール)



今でもこういったエリアには、多くの人が住み
またショッピングセンターが残っており
それを生かした独自の発展が考えられています。
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プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
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