忍者ブログ
夢見ていたスウェーデンでの生活がついに始まりました
[2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



ストックホルム郊外の新住宅団地Annedalに
会社後、行きたい人だけで見学へ。
先週まで、展示会の様なものが開かれ
団地内の半分くらいは完成した、という感じでした。
まだ建設中の建物があるにも関わらず
すでに入居者もちらほらと。

ここもやはり運河のような水辺が傍にあって
水辺が近いということを売りにしています。
この感じ、ちょっとオランダっぽくて
でもマネしている感が強くて、しっくりこない。


  

最近の流行りは、特徴が異なる建築を
ごちゃまぜにして建てるというもの。
良く言えば個性があって面白いけど
悪く言えばまとまりがない、かな。
それに合わせて中庭のデザインも
色々で楽しかったです。

全体的に植栽の計画がしっかりしてあって
バラエティに富んでいてキレイ。
でも、ウッドデッキの使いすぎとか
存在感のありすぎるバルコニーとかは
ちょっとやり過ぎな感じがしました。

 

まだ人がほとんどいなくて、ゴーストタウンのような雰囲気。。
でも人が入って来たら そんなことはなくなるはず。
そしてここでもゴミのシステムは取り入れられていそう。


  

アーティストがデザインした遊び場とか
小さい子ども向けの個性的な遊具、スポーツ広場
そのさらに奥に、空港、高速への防音壁にもなっている
丘があり、そこが広い公園として利用されていました。
まだ工事途中でもあったけど、違ったコンセプトの
エリアがあり、面白そうな公園でした。
人が入り、賑やかになったらもっと良い空間に
なるんだろうな。にしてもこんなに大きい開発が
どんどん進んでいるのがすごい。

 

ストックホルムの中心部にある広場Sergelstorgが
今日から修復工事に入るという話を聞きました。
と言ってもこの写真の広場部分ではなく
NKデパートから中央駅へ繋がる車道が
古くなってきたから交換する、という事らしいです。




ここはとても交通の多い場所なので
工事期間中はカオスになる事が予想されるとか。
しかも工事完成予定は6年後…。
街の中心部が6年間もカオスになっていいのか、
と思ってしまうとこだけど、いいんだろうな。


 

いつだったか友だちのデモに誘われて
数分だったけど、交通を止めて、
普段は車がひっきりなしの場所を歩きました。
そんな事も出来るってすごい。




ちなみに噴水の下はこんな感じ。

さてさて、2018年に工事は終了するのでしょうか。
私はそこが気になる!




5週間の夏休みももう終わり、先週からまた
仕事が始まりました。夏休みの後半は
久しぶりに日本の夏を体験!
今回の帰省は暑いということもあり
また家族との時間を考えて実家を中心に、
とはいえプチ旅行にも行ったりしました。

 

友だちの勧めで北海道のガーデン街道巡りへ。
北海道はスウェーデンと似ていると
聞いてはいたのですが、風景のスケール感や
空気感が確かに本州より似ていた気がします。
特におススメは十勝千年の森。
こんな場所が日本にもあるんだ…と思ってしまう
ような素敵な空間ができあがっていました。


 

他には友人が住んでいる福島方面へ。
喜多方の近くにある大内宿という
かやぶき屋根の軒並みが残る場所へ。
風景がこれぞ夏、と言う感じで本当にキレイで
だからこそ逆に、放射能のこととかを
考えると切なく見える、そんな感じでした。


 

その後は5年ぶりの仙台七夕を見に。
毎年、結局おんなじような感じの飾り
というのは分かっていても、やっぱり
何となく気になってしまう。
仙台の街はでも、元気でした。


 

他には興味本意で原発反対デモに参加したり
仮設住宅に設置された緑のカーテンの
視察について行ったり、そんなこともしつつ。
何か、まだまだなんだなって思ったり。

そしたら2週間はあっという間でした。
日本は暑いし、人が多くてセカセカしてて、
疑問に思う事も最近増えてきた気がするけど、
やっぱり落ち着くなぁ~。
このような都市計画の流れとともに
1990年代に入るとよく環境配慮、エコ
という言葉が使われるようになり
その影響も受けるようになりました。

 
(Hammarby Sjöstad
トラム、バスがメインの道路 よく計画された中庭)


その代表的なのがHammarby Sjöstad
と言われるエリアです。今でも海外から
視察の人が多く訪れる場所。

何が特別かというと、上下水道や温熱設備、リサイクル
やバイオガス等を取り入れ環境に配慮しているから。
またそういった環境への取り組みとともに
住居者に質の高い生活を提供することが求められ
始めた当時、それをいち早く実現した場所でもあります。
そしてその考え方は今、世界中で重要視され
取り入れられようとしています。

今ストックホルムはNorra Djurgårdsstadと呼ばれる
元工場、ガス製造所だった広いエリアに
第二のHammarby Sjöstadを計画中です。
またこの他にもStockholm 2030とし
2030年までに新たな都市計画を進める事を
目標に開発が進んでいます。
公共交通機関を発達させ、各郊外のポイントを結び
車がなくても生活できる街を目指すことを初め
土地の再利用に重点を置き、現存する緑地への
開発を最小限にすること、環境配慮を常に
意識していること等、これから先、必要になる
だろうポイントをしっかり押さえています。

これが実現されたら、すごいな。

と、ざっとストックホルムの都市計画を
書きましたが、やはり、何がすごいかって
都市計画の勉強をした専門家が
実際の都市計画に携わり、その時代の
ニーズに合わせて、他国の事例を
参考にしつつも、スウェーデン型に
発展させ、独自の計画を進めて来た事
だと思います。もちろん、その後に批判が
多くされたものもあるけれど、
他の国に比べるとストックホルムの街並みは
整頓され秩序があると感じます。

また、今後、今行われている開発が
どう評価されるかはわからないことだけど
政策として間違った方向に行っていない
というのはやはりスゴイと思う。
日本がこういう方向に進むためには
どうしたらいいのかなぁ・・・。

長々と真面目な話が続きましたが
最後までお付き合いありがとうございました!


1980年代にはミリオンプログラムの反省を生かし
新しいタイプの都市計画が考えられ始めました。

 
(Skarpnäck 
ファサードを意識した建築/街路樹があり人があるくスケールの道)



建築の素材やデザインにも変化が見られ、
画一的ではなくバリエーションを持たせ、
空間も非対称的な規則的ではない構成。
また図書館やカフェ、公共施設、緑空間、
公園等も積極的に併設されるように。
早さ、安さ重視から質へと感心が移って
行ったと言われています。


そして1990年代に入ると、新たな土地を
開発するのではなく、元工業地域や車両基地跡、
港の跡地の土地再利用計画、特にこういった場所の
多くが水運の便を考え水辺に多かったことから、
今は水辺の近くに住むということが人気になっています。

 
(Nacka saltsjö
元工場だった建物の再利用/スケールの小さな建物)


そういった地域は比較的都市中心部から近い
というメリットもあり、今は公共交通機関の整備や
自転車道の確保も同時に行われ、車がなくとも
生活できるような環境を整えることが重要視。
また、地域内の特徴としては、地域内では
車の立ち入りを制限し、人が歩きまわれるのに
よいスケールで作られていることが多いです。


(Årstadal
最近よく見られる水に面したアパート/親水エリアと奥のオフィス群)


建物もミリオンプログラムの時の反省から、
一つ一つことなるデザインが見られ、
ファサードやバルコニー、屋根の形状をみても
それぞれに特徴のあるものが増えています。

 
(Henriksdalshamnen
水辺に面したアパート/中庭)


ただ、建物自体にはいろいろな形や色が
使われ多様にはなっていますが
だいたいの雰囲気は似たものが多く
最近の住宅地もそれはそれで地域の特色
というものはないような気がするのですが…
そしてやはりこういう地域は高いので
なかなか簡単に買うわけにも行きません。
また、建築ラッシュと言われているにも
関わらず未だにストックホルムの
住宅不足問題は解決されていない
というのが現状のようです。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[12/23 あっこ]
[12/21 higashi]
[12/18 あっこ]
[12/18 moder]
[12/17 kaori]
最新TB
プロフィール
HN:
あっこ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/01/11
職業:
ランドスケープアーキテクト
自己紹介:
ストックホルム工科大学(KTH)での2年間の留学を経て、ランドスケープアーキテクトとしてストックホルムにて働いています。
バーコード
ブログ内検索
最古記事
PR
忍者ブログ [PR]
sozai:Fine Template:hanamaru.